2012年3月30日金曜日

EclipseにTomcatプラグインを導入

tomcatプラグイン

Tomcat上でBIRTの画面を表示させることができるようになりましたが、
Webサーバの1画面として帳票の開発を行う場合、tomcatプラグインを導入し、
Eclipse上でステップ実行しながら開発を行うと便利です。
ダウンロード

tomcatのプラグインダウンロード から、
tomcatPluginV33.zip をダウンロードしてきます。
ファイルを展開し、eclipseのdropinsフォルダの下に
com.sysdeo.eclipse.tomcat_3.3.0
を配置します。

eclipseを起動すると下の画像のようなボタンが追加されています。
eclipse設定
[Window]->[preferences]->[Tomcat]
バージョン6.x をチェック
Tomcatホーム に、CATALINA_HOMEに指定したフォルダを指定します。
プロジェクトの作成
[File]->[New]->[Project]
[Java]->[tomcatプロジェクト]を選択してNEXT

プロジェクト名を記入(今回はbirtsampleとしました)してNEXT
Tomcatプロジェクト設定は、そのままでFINISH

Eclipseのワークフォルダ配下にbirtsampleというフォルダが出来ます。
また、CATALINA_HOMEのフォルダの下
{CATALINA_HOME}\conf\Catalina\localhost 配下に
birtsample.xml というコンテキストファイルが作成されます。
BIRT runtimeのコピー
以前、[CATALINA_HOME]\webapps の配下で、birt.war ファイルを展開して出来たbirtフォルダ配下の
documents
logs
report
scriptlib
webcontent
WEB-INF
CancelTask.jsp
test.rptdesign
test1.rptdesign
を、先ほど作成したbirtsample の下にコピーしてやります。
尚、下記の2ファイルは、birtsample\reportの下に移動させてください。
test.rptdesign
test1.rptdesign
※rptdesignファイルは、reportフォルダの下に置くものみたいです。
まあ、絶対そうしないといけないというほどのものでもないですが
あと、scriptlibや、documents、logsのパスも、web.xmlの設定で変更することが出来ます。
tomcat起動
図の赤で囲んだボタンを押すと、Eclipse上でtomcatが起動します。
コンソールモニタに下記のメッセージが出力されれば正常に起動しています。
2012/03/30 1:34:12 org.apache.coyote.http11.Http11Protocol init
情報: Coyote HTTP/1.1を http-8080 で初期化します
2012/03/30 1:34:12 org.apache.catalina.startup.Catalina load
情報: Initialization processed in 371 ms
http://localhost:8080/birtsample/frameset?__report=report/test.rptdesign&sample=my+birtsample2
このURLにリンクすると引数として渡した「my+birtsample2」を受け取って、BIRTの画面を表示していることがわかります。

※BIRTの画面作成自体をステップ実行をすることは出来ませんが、データソースをJavaで書いたときには、ステップ実行で処理を追いながら開発することが出来ます。

2012年3月24日土曜日

EclipseでBIRT開発環境準備

帳票の叩き台を急ぎで作る場合や、担当がレポートデザインのみに限られる場合には、
Eclipseのビューワを使って表示を確認するのみでもよいでしょう。
Tomcatを使用してWebビューワで表示する方法を説明します。
tomcatのインストール
前提としてJDKが入っていること
※今回はJDK6を使用する。
(BIRTのダウンロードページに、Pre-requisites: Java 1.5 JDK/JREと書いてあるのですが、今さらJava1.5も無いので、問題があったときにダウングレードする感じで)

下記から、tomcatのファイルをダウンロード
The Apache Software Foundation
[Download]->[Tomcat6.0]
apache-tomcat-6.0.35-windows-x64.zip
をダウンロード
※今回は、Tomcat6を使用する。

任意のディレクトリに展開する。
 環境変数「CATALINA_HOME」「JAVA_HOME」を設定
 CATALINA_HOME\bin 配下にある
startup.bat   :起動
shutdown.bat :停止
が出来る。

startupを実行して、
http://localhost:8080/
にリンクすると「Tomcat successfully. Congratulations!」と表示されれば成功です。

BIRT runtimeの導入
http://www.eclipse.org/birt/phoenix/
から、Runtimeをダウンロードしてきます。
birt-runtime-3_7_2.zip
ファイルを展開すると中にbirt.warというファイルがあります。
このファイルをtomcatの[CATALINA_HOME]\webapps  配下に置きます。

http://localhost:8080/birt/
にリンクすると下の画面が表示されます。


[View Example]をリンクすると、レポートが表示されます。

2012年3月19日月曜日

BIRT の関連リンク

BIRTについて、TIPSのようなものを今後いろいろ書いていきたいと思っているのですが、マニュアル的にすべての操作を説明するのは手に余るので、役立つリンクを挙げておきます。
※基本的に英語です。

BIRT Exchange
BIRTのコード、レポートデザイン、チップスを共有するためのコミュニティサイト
※下記にrptdesignファイルが置かれているので参考になります。
    BIRT Exchange DevShare
BIRT World
BIRTのチップスなどがあるブログ
eclipseのBIRTフォーラム
eclipseのBugzilla

何年か検索していますが、継続的に更新している日本語のサイトは無いですね・・・
英語の勉強のつもりでどうぞ

2012年3月18日日曜日

BIRTのインストール

BIRTとは
BIRT(Business Intelligence & Reporting Tools) プロジェクトは、レポーティング機能とビジネスインテリジェンス機能をアプリケーション(特にJavaやJ2EEに基づいたリッチクライアントアプリケーションやウェブアプリケーション)へ提供するオープンソース・ソフトウェア・プロジェクトのこと。

インストールから、レポートデザイナによる帳票の作成、tomcatによりWebページとしてさせるまでを紹介していくつもりです。
ダウンロード
http://www.eclipse.org/birt/phoenix/
EclipseのBIRTプロジェクトページから、「Download BIRT」のボタンをクリックしてダウンロード画面を開きます。
現時点(2012/03/16)では、3.7.2、3.6.2のバージョンがあります。
特に問題がなければ、最新のものを選びます。

続いて、Latest BIRT Report Designer Release Build: 3.7.2 から、
「All-in-One」ボタンをクリックします。
環境に合わせたファイルをダウンロードしてください。

すでにマシンにEclipseが入っている場合は、「Framework」をダウンロードして追加しても構いません。
あと、「Runtime」は、後ほどWebページとして表示するために必要になるので、ダウンロードしておいてください。
インストール
ダウンロードしたZIPファイルを解凍して、任意のディレクトリに展開すれば、すぐに使用できます。
eclipse.exeを実行すれば、Eclipseが起動します。
※このままですとEclipseのメニューは、英語です。
WEBを検索すると日本語パッケージの情報があります。
残念ながら、BIRTについての日本語の情報は乏しいので、英語のサイトを見る機会が多くなります。
その際に、どの操作を行っているか分かりやすいので英語のメニューのままにしておくことをお勧めします。
サンプル
Eclipseが起動したら、[Window]->[OpenPerspective]->[Other]->[ReportDesign]
レポートデザイン用の画面になります。
Navigatorビューで、右クリック[New]->[Project]->[BusinessIntelligenceReportingTools]->[ReportProject]
を選択します。
任意のプロジェクト名を付けて[Finish]
作成されたプロジェクトにtest.rptdesignファイルを追加してください。

※このファイルがレポートデザインの基になります。

[Run]->[ViewReport]->[InWebViewer]
を実行するとWebView形式で確認することが出来ます。
※他にPdf、Word、Excel、PowerPointなどの形式で出力できます。
    バージョン3.7からは、Oooにも対応しています。


※注意事項としては、excel出力した場合、グラフは表示されません。
   Word出力は、Word2007からのxml形式で出力されるので、Word2003等の古いバージョンでは表示できません。(Wordビューワで見ることはできます。)